焼きキャベツと豆のオレガノコンソメ煮(レシピ:荒井直子)
2017/03/02
春はキャベツが甘くておいしい季節です。そのキャベツを焼いて甘みを引き出し、スープ仕立てにする今回の料理、肉の代わりに一緒に煮るのは、油揚げとミックスビーンズ。
豆製品、食べたほうがいいとわかっていても、ちょっと面倒に思うことも多いですよね。そこで、今回は加熱済の手軽なミックスビーンズを使い、煮込む手間を省きました。
香りづけに使うオレガノは、野菜とも豆との相性のよいハーブ。この機会にぜひ使い方を覚えてくださいね。
■材料(800mlの保存容器 1個分)
キャベツ……1/4個(400g)
油揚げ……2枚
オリーブオイル……大さじ1/2
水……2カップ(400ml)
(A)ミックスビーンズ(加熱済ドライパック)……50g
(A)顆粒コンソメ……大さじ1/2
(A)ドライオレガノ……小さじ1/2
塩……適宜
胡椒……適宜
■保存期間
冷蔵庫で4日
■作業時間
15分
■作り方
【1】 キャベツは3~4等分のくし形に切る。油揚げは2cm幅に切る。
【2】 フライパンにオイーブオイルを入れて強めの中火で熱し、キャベツを並べる。しっかりと焼き色がついたら裏返し、両面しっかりと焼き色をつけたら一旦バットなどに取り出す。同じフライパンに油揚げを並べ、中火で両面にうすく焼き色をつけて取り出す。
【3】 同じフライパンに水を入れて中火で加熱し、沸騰したら(A)を加え、軽く混ぜてコンソメを溶かす。【2】を戻し入れ、ひと煮立ちしたら、塩、胡椒で味を調えて火を止める。粗熱を取り、保存容器にうつす。
■ポイント
キャベツは、しっかりと焼き色がつくくらいまで焼くことで、甘みが引き出されます。反対に、油揚げは軽く色づくくらいに焼いたほうが、大豆の甘さが引き立ちます。
使うコンソメの種類により塩分濃度が異なるので、最後に塩で味の調整をします。
オレガノは、野菜や豆だけでなく、豚肉や鶏肉とも相性のよいハーブです(スーパーで入手しやすいおすすめはこちら)。また、トマト味のものに加えるとその良さが引き立つので、パスタソースにちょっと加えたり、ミネストローネにふりかけたり、ぜひ色々に活用して楽しんでくださいね。
■レシピ制作者
荒井直子(あらい・なおこ)
フードコーディネーター/国際中医薬膳師/メディカルハーブコーディネーター。
東京でも緑の多い地域で育ち、植物や自然をこよなく愛し、自宅ではハーブを育て、地元の自然農法の畑などにも関わりを持つ。フレンチ、和食などの飲食店、ハーブ雑貨を扱う企業の飲食部門でリーダーなどを経験したのちに独立。TV、書籍、web、広告などのフードコーディネートを手がける傍ら、薬膳やハーブ、スパイスの知識を活かした「食の知恵」を広める活動も展開。ハーブやスパイスを使ったエスニック料理が大好き。最近ではモンゴルでゲル生活を体験し、現地のハーブや食にも触れている。自由大学キュレーター。