つくりおき研究所 − プロが教える作り置きおかずのレシピ

フードコーディネーターや漫画家が作り置きレシピを紹介。

中華のつくりおき

中華風豆腐入り肉団子(レシピ:荒井直子)

2016/11/07

ちょっと加えるだけで本格中華の風味になる「五香粉(ウーシャンフェン)」。シナモン、クローブ、花椒などが入った、中華のミックススパイスです。

焼き豚などの風味づけに使われることが多いですが、肉じゃがやチャーハンの隠し味や、唐揚げの下味にもおすすめ。これからのシーズンは、ちょい足しで、鍋料理のたれに加えたりするのもおすすめ。応用範囲の広さも、五香粉の魅力です。

今回は、豆腐入り肉団子のアクセントとして使いました。豆腐が入ると、味が少し淡白になりやすいですが、五香粉がそれをカバーし、深い味わいに仕上げてくれます。

p1020775_2

スポンサーリンク

■材料(肉団子10個分)

豆腐(絹ごし)……80g
長ねぎ……1本
(A)豚挽き肉……200g
(A)おろし生姜……小さじ1
(A)オイスターソース……小さじ2
(A)五香粉……小さじ1/5
豆板醤……小さじ1/5~1/6
(B)水……100ml
(B)ケチャップ……大さじ5
(B)片栗粉……小さじ1

■保存期間

冷蔵庫で4日

■作業時間

15分

■作り方

【1】 耐熱皿に、キッチンペーパーを2枚重ねて広げ、その上にちぎった豆腐をのせ、ラップをかけずに電子レンジで1分加熱し、そのまま置いて冷ます。

【2】 長ねぎは、1/4本分を粗みじん切りに、残りは2cm長さの筒切りにする。

【3】 ボウルに、(A)と粗みじん切りにした長ねぎを入れる。【1】が冷めていることを確認したら、キッチンペーパーごと絞って余分な水気を切り、ボウルに加える。指の間を広げてぐるぐるとかき混ぜ、全体に混ざったら、10等分にし、丸める。

【4】 フライパンを弱めの中火で熱し、【3】を並べて、少しずつ転がしながら、表面が焼き固まるまで3~4分加熱し、バットなどに取り出す。

【5】 同じフライパンに豆板醤を入れて軽く炒め、香りが立ってきたら、混ぜ合わせた(B)を加えて軽くかき混ぜる。【4】と残りのねぎも加えて、ねぎがやわらかくなるまで4分ほど加熱する。粗熱を取り、保存容器にうつす。

■ポイント

豆腐のカロリーは、豚挽き肉の1/4以下。豆腐を加えることでヘルシーになり、また食感もやわらかく仕上がります。

指の間を広げてぐるぐるとかき混ぜるのは、ほどよく空気を含ませるため。空気を含ませることで、ふわっとした仕上がりになります。

豆板醤は、先に焼き付けることで、旨みが増します。

ケチャップには、トマトの旨み成分がたっぷり入っているので、中華だしなどを使わなくてもおいしいたれが出来上がります。

■レシピ制作者

荒井直子(あらい・なおこ)
フードコーディネーター/国際中医薬膳師/メディカルハーブコーディネーター。
東京でも緑の多い地域で育ち、植物や自然をこよなく愛し、自宅ではハーブを育て、地元の自然農法の畑などにも関わりを持つ。フレンチ、和食などの飲食店、ハーブ雑貨を扱う企業の飲食部門でリーダーなどを経験したのちに独立。TV、書籍、web、広告などのフードコーディネーターとして活躍しながら、薬膳やハーブ、スパイスの知識を活かした「食の知恵」を広める活動も展開。ハーブやスパイスを使ったエスニック料理が大好き。最近ではモンゴルでゲル生活を体験し、現地のハーブや食にも触れている。自由大学キュレーター。

-中華のつくりおき
-, , , , , , , , , ,