つくりおき研究所 − プロが教える作り置きおかずのレシピ

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中華のつくりおき

鶏肉と長芋の黒胡椒ソース(レシピ:荒井直子)

何かと忙しい年末。手間がかからずボリューミーなおかずが一品用意してあると、心に少しゆとりが持てるかもしれません。

長芋は、生で食べることも多い食材ですが、加熱すると、シャキシャキがホクホクに変わって、また違う食感が楽しめます。加熱のコツについては、ぜひポイントも一緒にお読みください。

黒胡椒をたっぷり利かせた大人の味に仕上げていますが、胡椒を控えれば子供でも食べられます。冬休みのお助けメニューとしても、ぜひご活用ください。

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■材料(700mlの容器1個分)

鶏もも肉……1枚(約250g)
長芋……15cm(約300g)
ごま油……小さじ1
酒……大さじ2
(A)水……大さじ2
(A)醤油……小さじ2
(A)オイスターソース……小さじ1と1/2
(A)粗挽き黒胡椒……小さじ1 ※ふつうの黒胡椒を使う場合は小さじ2/3
(A)片栗粉……小さじ1/2

■保存期間

冷蔵庫で4日

■作業時間

15~20分(加熱時間による)

■作り方

【1】 鶏肉はひと口大に切る。長芋は皮をむいて、太い部分は2cm厚さのいちょう切り、細い部分は同じ厚さの半月切りにする。(A)を混ぜ合わせる。

【2】 フライパンにごま油を敷き、鶏肉を皮目が下になるようにして並べ、隙間に長芋を並べる。

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【3】 水 大さじ3(分量外)を全体にふりかけ、蓋をして強火で3分加熱したら蓋をはずし、余分な水気がなくなるまで炒める。酒をまわしかけ、アルコールが飛ぶまで1分ほど炒めたら、中火にして(A)を加え、とろみがついて全体にソースが絡む状態になるまで3分ほど炒めて火を止める。

【4】 フライパンのまま5〜10分おいて、余熱で火を入れ、保存容器にうつす。

■ポイント

ひと口大の目安は、OKサインを作る時の親指と人差し指でつくる円の大きさ。長芋も、鶏肉の大きさに合わせるように切ると、加熱ムラを防げます。

最初に食材を高温で蒸すことにより、加熱時間を短縮することができます。微妙な火力の違いや食材の温度により、加熱状態が変わる場合があるので、蓋をはずしたあとの水分の量で加熱時間を調整してください。(「余分な水気がなくなるまで」というのを、加熱の目安にしてください)。

余熱をおく時間で、長芋の食感が変わります。シャキシャキを楽しむ場合は余熱の時間を短く、ホクホクを楽しみたい場合は余熱の時間を長くするのがポイントです。

保存中に長芋が黒く変色することがありますが、これは長芋が持つポリフェノールの働きで、人体に害はありません。しっかり加熱することで変色を防ぐことができるので、長く保存したい場合には、加熱時間を長めに調整することをおすすめします。

■レシピ制作者

荒井直子(あらい・なおこ)
フードコーディネーター/国際中医薬膳師/メディカルハーブコーディネーター。
東京でも緑の多い地域で育ち、植物や自然をこよなく愛し、自宅ではハーブを育て、地元の自然農法の畑などにも関わりを持つ。フレンチ、和食などの飲食店、ハーブ雑貨を扱う企業の飲食部門でリーダーなどを経験したのちに独立。TV、書籍、web、広告などのフードコーディネートを手がける傍ら、薬膳やハーブ、スパイスの知識を活かした「食の知恵」を広める活動も展開。ハーブやスパイスを使ったエスニック料理が大好き。最近ではモンゴルでゲル生活を体験し、現地のハーブや食にも触れている。自由大学キュレーター。

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