甘酒入りいかにんじん(レシピ:平井遥)
福島の郷土料理「いかにんじん」をアレンジした、日本酒に合うつくりおきおつまみです。
福島に帰省すると必ず祖母が出してくれる、いかにんじん。砂糖の代わりに甘酒を用いることで、柔らかい甘みと麹のほんのりした香りが加わり、故郷の味を思わせるホッとした味わいに仕上がります。
これぞ、つくりおき郷土料理。福島のコクのある日本酒と合わせると、ほっこり幸せな気分になれます。
■材料
干しスルメイカ(胴体)……1 枚分
人参……中2本程度(200g)
塩……小さじ1/4
酒……大さじ3
(A)甘酒……大さじ4
(A)醤油……大さじ3
(A)みりん……大さじ1
■保存期間
冷蔵庫で5~6 日間
■作業時間
10分(置く時間を入れると40分)
■作り方
【1】 干しスルメイカは水でサッと洗い、ハサミで3~4cm 丈に切り、更にそれを縦に1mm 幅に切る。ボウルに入れて酒をふりかけ、30 分置く。
【2】 人参は皮を剥き、スルメイカと同程度のサイズの千切りにする。ボウルに入れて塩で揉み、15 分置いたら、流水でよく洗いザルにあける。
【3】 保存容器に【1】と、キッチンペーパーで水けをよく拭った【2】、(A)の調味料を加えてよく和える。ラップを落として冷蔵庫で半日以上置いたら完成。
■ポイント
・砂糖の代わりに甘酒を使用することで、自然な優しい甘みに仕上がり、味に奥行が加わります。
・人参はしっかり塩もみすることで、余分な水分が抜け、保存性が高まります。
・お酒をたっぷり使用することで、保存性が高まります。
■レシピ制作者
平井 遥 (ひらい・はるか)
フードコーディネーター/ライター/女将。
お酒をこよなく愛するフードコーディネーター。レシピ開発や出張料理はじめ、日本酒バー女将、ライター、お燗名人など幅広く活動中。日本酒と地域の食文化を研究するため全国を回っており、これまで訪れた酒蔵は40件以上。その食べっぷりの良さから一部で「食いだおれんぬ」とも呼ばれている。日本酒をきっかけに発酵文化の素晴らしさに開眼し、発酵食品を取り入れた健康法を提唱中。近々、都内で料理教室を主宰予定。